社外への出口部門として、
製品の品質管理に
こだわります。
三協化学工業株式会社
大阪生産部 技術グループ 主任
樫原 聖(2012年入社)
大学では化学を専攻し、研究室では、何と何を混ぜたらどんなものができるか、みたいな実験をしていました。就職を控え「ものづくり」に関われる仕事を志望していたところ、大学の先生から三協化学工業を紹介いただきました。プラスチックは、車から生活雑貨にいたるまで、私たちの身の回りのありとあらゆる製品に使われています。カラフルな色で目を楽しませてくれる製品や、安全性を求められる命に関わる製品まで、そのプラスチックの汎用性と可能性に魅力を感じてこの会社への入社を決めました。
品質管理を通して、技術と製造の橋渡しを
担っています。
現在は、技術部で品質管理を担当し、中でも特に色相検査、物性検査を専門として行っています。求められた色を忠実に再現できているか、成形時の熱によって色が変化して基準値からズレていないか、あるいは、濃度や分散、ペレット外観などが定められた基準値を満たしているかを検査し、万一問題や不具合が発生した場合は、その原因の特定と問題解決までを担っています。不具合や問題につながる要因が、製造部門と技術部門の両方にまたがることもあるため、両部門間の橋渡しとなることも私たちの大切な役割となっています。
部門間の情報の共有・連携、
密なコミニュケーションが三協化学工業の強み。
社内にある成形機で評価できる製品であれば、社内ですぐに検査できますが、お客様先でないと評価できない場合も多々あります。お客様での評価結果が不合格の場合は、評価結果のデータをお預かりして再トライとなりますが、当然ながら不具合を何度も繰り返すわけにはいきません。複数種類の顔料から何をどれだけ増減させるのか、機能性を向上させるためにどのような処方をするのか、技術部、営業部で密接に連携を行いながらお客様に提案していきます。弊社では、営業本部と生産本部が集結していて、お互いの現場にも頻繁に足を運びますので、普段から情報の共有・連携が取りやすく、それが弊社の強みになっています。
お客様先に営業担当と一緒に伺い、打ち合わせや課題のすり合わせを行うことも珍しくありません。お客様からは、技術者の打ち合わせ同行に驚かれることもありますが、その場で課題を掘り下げる方が、持ち帰り検討よりも何倍も効率的で、且つ広い範囲の検討を行うことができます。得られた情報を電話やメールで本社に連絡し、会社に戻ったときには、すでに対策案がおおむねできあがっていることもあります。技術力の高さ、正確さ、そしてスピード感を武器に、これからも新しい製品に取り組んでいきたいと思います。